どうも、サラリーマンこあらです。
FXトレードを行う上で欠かせないのが、FXチャートの分析。ローソク足で表示して、インジケーターを表示して・・・、と見様見真似で色々とやってみますが、何をどう判断していいのか、良く分からない。
そんな経験はないでしょうか?
この記事では、FXチャートが提供している情報と、その落とし穴、そして、FXチャートの情報をどう活用するべきなのかについて、まとめてみました。
誰が見ても絶対にブレないFXチャートの情報
皆さんは、誰が見ても絶対にブレることがない、チャートが提供している絶対的な情報って何かわかりますか?
これは、FX投資で利益を出している人であれば、おそらく誰もが知っていることであり、基本中の基本中の超基本だと思います。
ただ、私は恥ずかしながら、最近まで意識したことがありませんでした。
それは以下の2つ。
絶対的な情報
- 縦軸(レート)
- 横軸(時間)
なーんと当たり前なことを!と思うでしょうが、この情報について、私は意識して見ていませんでした。
ということで、まずはこの2つの情報を意識して考え、簡単に説明してみようと思います。
FXチャートの縦軸について
まずは縦軸について。
縦軸とは、その通貨ペアの「為替レート」を表しています。
この縦軸により、現在の為替レートを知ることができます。
この為替レート情報は数値で表すことが可能であるため、誰がチャートを見たとしても、同じチャートを見ている限り判断に迷うことはなく、全ての人が同じ数値を認識をすることができます。
絶対的な情報です。
この縦軸ですが、FX投資を行う人は絶対に意識し、注目するはず。
なぜなら、この縦軸の情報はエントリーを行う時も、利益を確定させる時も、損失を確定させる時も、ほぼ間違いなく考慮され、判断を行うベースとして使用されてるからです。
FXチャートの横軸について
次に横軸です。
横軸とは、その通貨ペアの各時間足チャートにおいて「経過時間」を表し、どれくらいの時間が経過したのかを判断できます。
私はFX投資のチャートにローソク足を使用しているため、ローソク足を基本に話を進めますが、各時間足において、最小の横軸単位は「ローソク足1本分」です。
もしローソク足1本分より細かい経過時間を確認したい場合、見ているチャートの時間足を小さくするしか方法はありません。
例えば、見ているチャートが1時間足であれば、もっと細かい経過時間を見るためには、15分足チャートのローソク足4本分や5分足チャートのローソク足12本分を見る必要があります。
この経過時間情報についても、基本的には数値(つまりローソク足の本数)で表すことが出来るため、誰がチャートを見たとしても、同じチャートを見ている限り判断に迷うことはなく、全ての人が同じ数値を認識をすることができます。
絶対的な情報です。
縦軸と横軸の組み合わせで見えてくるもの
さて、ここまでFXチャートが示している絶対的な情報として「縦軸」と「横軸」があるという話をしました。
ここから、これらの情報を用いて、応用してしていきましょう。
「縦軸」と「横軸」の情報が組み合わさることで、得られる情報とはいったい何でしょうか。
答えは以下の2つ。
縦軸と横軸の組み合わせ
- 値幅
- 値動き
これまた、すごーく当たり前な話ですよね(笑)だって、チャートを見れば「縦軸」とか「横軸」とか意識しなくても、画像として見える訳ですから。
でも、これを意識して認識することが非常に大切なんです。そして、私がFX投資初心者の頃に、知りたかったことでもあります。
その理由を以下で説明します。
FXチャートが示す「値幅」情報
まずは「値幅」について。
「値幅」とは、「一定期間内に動いた為替レートの幅」を表し、pips等の単位で表現されます。
まずは、縦軸の数値の差を比べる場合。(例えば高値の差など)
次に、一定期間の数値の幅を確認する場合。(例えばレンジ上下の幅など)
過去のある地点と比べたい地点を比較することで、表すことができます。
この値幅もまた、数値で表せる情報であり、測定する期間(横軸の経過時間)を明確に指定しさえすれば、誰がチャートを見たとしても、同一のチャートを見ている限りは判断に迷うことはありません。
絶対的な情報となります。
FXチャートが示す「値動き」情報
次に「値動き」について。
「値動き」とは、「一定期間内の為替レートが、どのように動いたか(上昇や下落)」を表しているものです。
この値動きが表すものとして、よく聞く表現に「トレンド」、「レンジ」、「押し目」、「戻り」、その他各種「チャートパターン」といったものがあります。
トレード結果が安定しない原因となる情報
さて、ここまで非常に基本的な話をしてきましたが、なぜ今更こんな話をするのか。それは、これらの基本的な情報の中に、トレード結果が安定しない原因があるからです。
それは何か?
もう分かりますよね?
そうです。「値動き」情報です。
なぜ「値動き」情報がトレード結果を不安定にするのか
さて、それでは、なぜ「値動き」の情報がトレードの結果を不安定にするのか考えてみましょう。
ここで1つ質問です。
この「値動き」の情報とは、誰がチャートを見たとしても判断に迷うことの無い、絶対的な情報と言えるでしょうか?
答えは「いいえ」です。
もう少し補足するなら、チャートの「値動き」の形自体は、同一のチャートを見ている限りは同じですから絶対的な情報と言えます。しかし、それをどう解釈するかが人によって異なります。
どういうことかというと・・・
- Aさんは現在の値動きを「トレンド」と解釈するが、Bさんは「トレンド」と解釈しない。
- Aさんは現在の値動きを「押し目」と解釈するが、Bさんは「押し目」と解釈しない。
そして、この解釈の違いというは、2人以上の人に限った話ではないんです。一番の問題は、この解釈の違いは同一人物の中でも起こるということ。
- 3日前は現在の値動きと同じ状況を「トレンド」と解釈していたが、今日は「トレンド」と解釈しない。
- 3日前は現在の値動きと同じ状況を「押し目」と解釈するが、今日は「押し目」と解釈しない。
この「値動き」の解釈の違いこそが、FXトレードにおいて結果が安定しない非常に重大なポイントになると感じます。
トレード結果を安定させるには、どうすればいいか
では、FXのトレード結果を安定させるにはどうすればいいか?
それは「値動き」について一定の判断ができるように、自分の中にルールを作るしかありません。
そして、ルールを作るうえで必要になる知識が「縦軸」と「横軸」の知識。
ここで少し思い出してみてください。
「縦軸」と「横軸」の情報は、判断に迷うことが無い、絶対的な情報でした。そして、「縦軸」と「横軸」の情報の組み合わせが「値動き」でしたよね?
ということは、「値動き」についても、絶対的情報をもとに「自分なりのルール」が作れるはず。
自分なりに縦軸と横軸の絶対的情報を組み合わせて「トレンドとはどういう状態のものか?」「レンジの定義とは?」「押し目は?」「戻りは?」といった判断するルールを自分の中で作ること。
そうすると、これまで同じような状況で異なる判断をしていた状態が解消され、FXのトレード結果が安定するようになる思います。
ポイントとなる「横軸」を意識すること
この「値動き」のルール作成で、ポイントとなるのは「横軸」。
「縦軸」については、上記でも説明したように、ほとんどの人は意識するはず。
でも「横軸」については、FXのチャートを表示してしまうと「値動き」のビジュアル(形状)に意識がいってしまうため、意識が向かない。値動きを見ながら「ローソク足何本分か?」というところまで意識するのは、なかなか難しいです。
しかし、縦軸はもちろん、「横軸」を使ってチャートバターンなどを判断するルールを作成すると、今までとは全く異なり、1回1回の判断にブレが無くなります。そして、より明確で再現性のあるトレード手法を確立することができ、トレード結果も安定してくると思います。
ぜひ、「横軸」に意識しながら、チャート判断を進めてみてください。
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめておきます。
- FXチャートの絶対的な情報は「縦軸」と「横軸」
- 「値動き」を縦軸と横軸の絶対的な情報で定義づけするとブレが無くなる
- ブレないトレードのポイントは「横軸」の活用
私はこれまでずっと、値動きの形にばかり気を取られて、「こんな形の場合は・・・」程度の曖昧なルールのまま毎回判断がフラつき、ずっと不安定なトレードを続けていました。
その転機となったのが、システムトレードの手法の考案作業。
ある程度のトレード手法を考えてみたものの、検証作業の段階に差し掛かって、「判断が曖昧で検証ができない!」となったんです。
そこで初めて、自分のトレード手法に対するツメの甘さに気づかされました。
ここで紹介した「縦軸」と「横軸」による値動き等の判断のルール設定は、自分のトレード手法に再現性を持たせてくれます。そして、トレード手法の再現性という点が、検証作業を行う上でも必須になります。
つまり、ここで紹介した知識は、検証作業にも必須の知識なんです。
もっと言うと、手法が裁量トレードであれシステムトレードであれ、きっとFXトレードの基本中の基本なんだと思います。
もし、「縦軸」や「横軸」を意識したことないという方がいれば、自分のトレード手法にその視点を取り入れて、再度考えてみてください。
間違いなく改良されると思いますよ♪