勉強:行政書士

行政書士の資格試験に向けた勉強方法(独学)

どうも、サラリーマンこあらです。

ここでは、行政書士の資格試験合格に向けて私が実践した勉強方法について、使用した学習教材等も含めて、紹介してみようと思います。

使用した学習教材

まず最初に「使用した学習教材」について。

私が試験対策のために購入して使用した学習教材は以下の6冊で、教材の購入に要した費用は合計で約15,000円でした。

教材の具体的な使用方法については、この後の「勉強方法」のところで紹介しようと思いますので、ここでは、教材の選び方や使用した教材で私が感じたことについて書いてみます。

<なぜメインにこの教材を選んだか?>

まず最初に、私がメイン教材として伊藤塾のテキストと問題集を選んだ理由についてですが、非常に単純で、試験勉強開始の導入の段階で利用した「うかる! 行政書士「入門ゼミ」(伊藤塾)」で紹介されていたから。

ただ、それだけの理由で、選んでしまいました。

ですが、試験勉強を終えた今にして思えば、「ミスったな。」と(笑)

というのも、正直なところ、私が利用した伊藤塾のテキストと問題集は、テキスト内の説明や、問題集の解答の解説が分かりにくいところが多く、説明や解説を見ているのに「どういうこと?」と理解できない箇所が多かった印象があります。

そのため、理解するための補足テキストとして、途中で「スッキリわかる行政書士「テキスト」(TAC行政書士講座)」を購入することになってしまいました。(とはいえ、分厚いテキストを何冊も読む時間は無いため、あまり活用されませんでしたが・・・。)

<教材選びのポイント>

というわけで、私の教材選びの失敗からアドバイスする「教材選びのポイント」は、以下の2点です。

  1. 法律関係に馴染みが無い人は、できるだけ「表現がやさしく、説明が初心者向け」のテキストや問題集を使うこと。
  2. 教材を選ぶときは、できるだけ実際に中を見てから、購入すること。

行政書士の試験に必要となる法律系の知識は、思ったよりも難解で、理解するのに苦労します。

そのため、最初から理解に苦労する教材を使用すると、挫折します。法律関係に馴染みがない人なら、なおさら。

最初は、「理解すること」「理解できること」に重点を置いて、「表現がやさしく、説明が初心者向け」の教材を利用する。そして、ある程度理解できるようになって物足りなさを感じるようになってくれば、よりボリュームのある教材を購入して、知識を肉付けするようにした方が良いです。

ただ、そうするためには、教材の中身を自分の目で見て、難易度などを、しっかり確認しなければいけません。

なので、教材を選ぶときは、書店に足を運んで、実際に見てから購入することをおススメします。

本当であれば、ここで「おすすめの教材はコレ!」という紹介もできれば良いんですが、私自身、そこまで教材を比較検討していないので、何とも言えないんですよね(汗)

ぜひ、自分の目で見て、自分に合った難易度の教材を選んでみてください。

勉強した期間(勉強時間)

次に、私が行政書士の試験に向けて勉強した期間と、勉強時間について書いてみようと思います。

私が行政書士の試験を受験しようと思い立ったのは2022年6月に入った頃で、具体的に試験勉強を開始したのが2022年6月7日。

試験本番が2022年11月13日なので、試験勉強の期間としては約5カ月(159日間)ということになります。

勉強時間は1日約1~2時間くらいを確保していたので、総勉強時間は150時間~300時間くらい。

予備校のHPを見てみると、「行政書士の試験に最短4か月で合格!」とか、「合格目安の勉強時間は800時間程度」という情報を見かけますので、私の勉強期間や勉強時間は、かなり不足していることになります。

正直、私自身も勉強が不足していたという自覚があります。明らかに知識の定着度合いが低く、頭の中で知識が整理されていない感覚がありますので。

本気で合格を狙うなら、もう少し長い期間を確保するか、1日あたりの勉強時間を4~5時間確保するといった対応が必要になると思います。

試験勉強の方法

続いて、行政書士の試験に向けて、私が行った勉強方法について、書いてみようと思います。

<1.導入段階> 6月上旬~中旬

まず最初に行ったのは、教材「うかる! 行政書士「入門ゼミ」(伊藤塾)」を利用した各科目の概要の勉強。

この教材は、「入門ゼミ」と書いてある通り、試験対策として勉強が必要な各科目の知識について、あまり専門的になり過ぎず、やさしく、簡単に書かれたテキスト。

そのため、導入段階の勉強としては良い感じに知識を学ぶことができます。

具体的な勉強方法としては、1日1科目ずつぐらいを目安にテキストを読み込んで、各セクションごとに問題があるので、それに解答する形で勉強を進めました。

もう少し勉強期間があれば、何度も繰り返し読み込むことで、知識の定着が図れたと思いますが、私の場合は1度通読して終了しました。

<2.テキスト通読> 6月下旬~7月上旬

次に行ったのが、教材「うかる! 行政書士「総合テキスト」(伊藤塾)」を使ったテキストの通読

テキストを通読するという勉強方法は、導入段階で利用した教材に書かれていたので取り入れてみましたが、正直、あまり良い勉強方法ではなかったです。

これは人にもよると思いますが、私の場合、何か資料やテキストを通読して、その内容を理解したり記憶したりするのが苦手。読んでいる最中は理解した感覚があるんですが、その知識が長続きせず、いつの間にか、頭の中から消えてしまうんです(笑)

そのため、テキストを全て通読する前に「この方法はダメかも。」と判断して、この勉強方法は中断しました。

<3.問題演習(反復重視)> 7月中旬~8月中旬

上記の「テキスト通読」の代わりに取り入れた勉強方法が、教材「うかる! 行政書士「総合問題集」(伊藤塾)」を使った問題演習。

色々と考えたんですが、やはり実際の試験の形式である問題演習を中心にして、解説を確認したり、問題を解く中で生じた疑問をテキストで調べて確認するといった方法で知識の習得する方が、勉強するポイントを外すことなく、効率よく勉強できると考えたため。

ただ、この時点の問題演習は、単純に問題を解くのではなく、反復を重視した方法で問題演習を行いました。

具体的には、以下のとおり。

反復重視の問題演習

  1. 1日目:問題を5問解く
  2. 2日目:新たな問題を5問解く+1日目の問題
  3. 3日目:新たな問題を5問解く+2日目の問題+1日目の問題
    ※以下繰り返し。同一の問題を3日連続で解いたら終了。

このように反復して問題を解くことで、解答に必要となる知識を、その場限りでなく、よりしっかりと頭の中に定着させることができます。(この勉強方法は、以前、別の試験で取り入れた勉強方法です。)

この勉強方法で、とりあえず問題集の問題を全て解き終わるまで実行しました。ただ、使用していた問題集の後半で出題される一般知識の「文章理解」については、反復して問題演習する意味がないため、省略しました。

<4.問題演習(全科目)> 8月下旬~9月下旬

反復重視の問題演習が終了した後に取り入れた勉強方法は、同じく問題演習ですが、今度は1日の勉強の中で、必要となる科目を満遍なく勉強する方法です。

反復重視の問題演習で、ある程度、各科目の知識が得られたため、今度はなるべく幅広く各科目の問題演習を行うことで、広範囲の科目で知識の定着を図ることを目的に、この勉強方法を取り入れました。

ここでのポイントは、以下のとおり。

全科目の問題演習

  • 問題集の各科目の問題数を把握して、各科目が同じ日数で終わるように1日当たりの問題演習数を決める。
  • 各科目の本番試験での出題数を把握して、出題数(配点)が高い科目から順に問題演習をする。

例えば、問題集の問題数が「行政法(30問)」「民法(20問)」「商法(10問)」の場合。

これを10日で終わらせるためには、1日当たりの問題演習数は「行政法(3問)」「民法(2問)」「商法(1問)」となります。

次に本番試験での出題数を考えると、多い順に「行政法」>「民法」>「商法」となるため、1日の勉強は、「行政法(3問)」→「民法(2問)」→「商法(1問)」という順番になります。

このように勉強を行うことで、本番試験の配点が高いものから順に勉強することになるため、勉強した成果がしっかりと本番試験の得点に反映されることになります。

ちなみに、仮に1日の勉強が「行政法(3問)」→「民法(2問)」までしかできず、「商法(1問)」に手が付けられなかったとしても、翌日には持ち越さず、翌日はまた「行政法(3問)」→「民法(2問)」→「商法(1問)」の順で勉強するようにしました。

1日の勉強は、配点が高い科目に、優先的に時間を使う!ということです。

<5.問題演習(頻出問題限定)> 10月上旬~試験直前

最後に試験直前期の勉強方法ですが。

本来であれば、この時期には知識の習得はほとんど仕上がっていて、本番試験を想定した追い込みの問題演習をするのが良いと思いますが、私の場合、勉強時間と勉強期間の不足により、思ったように知識が仕上がりませんでした。

このままダラダラと問題演習を続けていたのでは、間違いなく全ての科目において知識習得が中途半端になる!

そう感じたため、思い切って、問題演習する範囲を絞ることにしました。

具体的には、私が使っていた問題集には各問題が「重要度」に応じてA、B、Cの3段階にランク分けされていたため、このうちAランクの問題のみに絞って問題演習をする「頻出問題限定」の勉強方法に切り替えました。(問題演習の進め方・考え方は、「全科目」の問題演習のやり方と同じです。)

正直なところ、演習をする問題数をかなり絞っているため、「問題演習の対象から外した部分が試験にでたらどうしよう(汗)」という不安はありました。

でも、この方法を取り入れることで、より出題可能性が高い重要知識に絞って問題演習をすることが可能になり、かつ、問題数を絞ることでスピーディーに何度も同じ問題の演習を繰り返すことが可能になるため、勉強効率がグッと上がるハズ!

そう考えて、この勉強方法に切り替えました。

勉強して感じた各科目の印象

最後に、行政書士の資格試験に出題される各科目の、私が勉強してみて感じた印象について、書いてみようと思います。

<憲法>

憲法は、個別具体的な権利利益がどうのという内容ではなく、大きな視点というか、概念的な考え方を表している法律です。

そのため試験問題も、法律自体を暗記して解答するようなものではなく、判例が中心で、判例の中で憲法の考え方がどのように取り入れられているか?とか、憲法の条文がどのように解釈されて判決が出されているか?という内容を問う問題が多いです。

法律自体がざっくりとしていて、曖昧な表現が多いため、勉強していても頭の中で具体的なイメージしにくく、勉強しづらい科目だと思います。

試験対策のポイントは、よく出題される判例を覚えること。

理想を言えば、判例ごとに「どんな事件」で、「憲法のどのような条文」が争点とされ、「どのような主張」がなされて、最終的に「どのような判決」に至ったのか、を1つずつ調べながら覚えていくのがベストだと思います。

<民法>

民法の場合は、憲法とは印象が正反対で、個別具体的な権利や利益に関する整理をするための法律と言えると思います。

こういう場面での権利関係はどうなのか?という具体的な場面を設定した問題が多く、個別具体的なイメージがしやすい分、勉強もしやすいと感じました。

ただ、権利利益の考え方について、似たような表現や用語が出てくるため、しっかりと暗記していないと、頭の中で知識がこんがらがってしまいます。

ポイントは、似たような表現、用語、知識の整理をすること。

知識を暗記して、その知識を使って個別具体的な場面を整理しながら考える能力が必要な科目です。

<行政法>

行政法は、憲法と民法の中間に位置する科目というか、判例を問う問題もあれば、個別具体的な手続について暗記した知識を使って解答する問題もあるなど、バランスよく知識が問われる科目だと思います。

ポイントはやはり、知識の整理

行政不服審査と行政訴訟、申請に対する処分と不利益処分など、非常に似たような状況や場面で、それぞれ考え方が微妙に違うというものが多く、知識をしっかりと整理していないと、間違いなく混乱します。

問題演習をしつつ、類似の考え方に出会ったときは、しっかりと知識を整理して、理解しておくことが大切だと思います。

<商法>

商法は、どちらかというと暗記科目な印象です。

私の場合、商法は出題数が少ないということで勉強にほとんど時間を使わなかったため、科目の研究・考察が十分ではないんですが、少し勉強してみた感じだと、ある程度、頻出分野の知識を暗記することで、得点できそうな感じがします。

なので、もう少し勉強に時間を使っても良かったかなーと後悔しています(笑)

<一般知識>

一般知識は、世界史的な問題やら、経済史的な問題やら、時事問題やら、個人情報関係やらと、必要となる知識の範囲も深さも広すぎて、正直、対策が非常に難しい印象です。

対策するとしても、テキストや問題集の知識と、あとは日々のニュースによる情報収集くらいで留めておかないと、得点することにこだわってしまうと、範囲が広すぎて道を見失うかもしれません。

<記述式>

記述式の試験は、民法と行政法の知識について、単純に暗記するだけではなく、場面ごとの判断の根拠等も含め、ある程度しっかりと理解していなければ対応が難しいです。

また、問題を見たときにどの知識を利用すれば良いかをひらめくかどうか、も重要なポイントになります。

選択式の問題演習の際も、単純に「正解か」「不正解か」だけでなく、その問題の解答に使った知識の周辺も含め、理解するように勉強をしておくことが大切になると思います。

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